111歳で長崎県内最高齢だった長崎市現川町の井手尾ミチ(いでお・みち)さんが8日、老衰のため長崎市内のグループホームで死去した。県によると、県内在住者では最後の明治生まれ。長崎市出身。通夜は11日午後7時から、告別式は12日午後1時から、いずれも長崎市東町1940、東長崎メモリードホールで。喪主は長男弘(ひろし)さん。
井手尾さんは1911(明治44)年3月15日、伊王島で生まれた。弘さんによると、戦中戦後に7人の子どもを育てた。真っすぐな性格で、いつも「悪いことをしてはいけない」と子どもたちに話していた。活発で、99歳まで1人で交通機関を使い、おしゃれや外食を楽しんでいたという。
県長寿社会課によると、昨年9月7日から県内最高齢だった。井手尾さんの死去に伴い、県内最高齢は109歳の小川ハルヱさん(諫早市)になる。